初対面の人との会話、目上の人との会話、身近じゃない人との会話が望む、望まないとに関わらず様々な場面で経験すると思います。
そんな時、軽く話ができて、時間を持たせることができたらいいですよね。
実は会話上手な人が実践していることというのは、面白い話をする、ということだけではありませんでした。
盛り上がる会話は「自分が何を話すか」ではなく、「相手に何を話させるか」にかかっていたのです。
そこで問題になるのが、どうやってうまく相手から話を引き出すかです。
根本にあるのは、
相手に気持ちよく話してもらうということです。
聞く 1.うなずく「へー」とか「ほー」とか「はー」とか。表現は色々あると思いますが、うなずきのバリエーションを増やしておくといいでしょう。
さらにあなたの話に興味を持っていますという風に、感情をプラスするとなおよしです。
2.あいづちを打つ相手から会話を引き出す決定的な手段です。
「それは嫌でしたね」
「ついてないよね」
「課長も無茶言うね」
と相手が思っているだろう気持ちに焦点をあてて、あいづちを打つと効果的です。
一つ例を。相手の言葉に対する二通りの返事。どちらが会話を膨らます返事でしょうか?
「先週末、軽井沢でショッピングをしてきたの。」
→ 「えー、天気はよかったですか?」
→ 「楽しかったんでしょうね。」
意外かもしれませんが、1番目の返事では、「そうです、よかったんですよ。」と返事されて、そこで会話終了、となる危険があります。
ところが、2番目の方なら、感情に訴えているぶん、「そうなんですよ、軽井沢には隠れたいい店がありましてね。」なんて形で広がる会話につながりやすいわけです。
だから答えは、2番目の方です。
「でしょうね」は使えるあいづちなんです。
3.共感する これも相手から会話を引き出そうと思ったら大事です。あいづちと通じる部分があります。
「それはしんどいですね」
「それは楽しみですね」
「さすがですね」
「それはお幸せですね」
「嫌になることもあるでしょう」
「投げ出したくなることもあるでしょう」
など。
これも例を。
「昨日、夜10時に課長につかまっちゃって。」
→ 「仕事を頼まれたの?」
→ 「わーっ、それはついてないね。」
先に示した会話例と同様に、一番目が×で、二番目が○です。理由も同様です。相手がその時どう感じたかにスポットをあてます。
話す これまでは相手があっての受身の話でしたが、実際のところ自分から話を切り出す時はどうするのでしょうか?
1.気持ちをプラス自分が話すときには体験や、感情を話す。事実を話しても、その後にちょっとだけ”気持ち”を加えるといいでしょう。良かったこと、残念だったこと、悔しかったこと、失敗談なんかも会話を盛り上げるいいネタとなってくれます。
話のうまい人は日常の中のちょっとしたことを覚えていますし、それを効果的に話します。
感じたことは放っておくと、すぐに忘れてしまうものです。だから、1週間以内にあった出来事、それに対する気持ち、気づいたことなどはちょくちょくメモしておくといいでしょう。
2.困ったら”気持ち”を尋ねる相手への質問では、相手の気持ちを尋ねる。
「その時はどんな気持ちでしたか?」
そうすると、何かしらの反応が相手からあるはずです。
さらに、スムーズに会話を進めるための基本的なテクニックとして以下の3点はおろそかにしないようにしましょう。
1.アイコンタクト目線を合わせずに会話をする人がいます。
これはもったいないです。目線を合わせないと自分に対して興味がないものと誰でも思うものです。ずっと見つめるのは逆に気まずくなりますが、目を見て話すのは大事なことです。
2.あいさつ自ら進んであいさつをします。あいさつは先手必勝です。あいさつされて嫌な顔する人はいませんから。
3.名前を呼ぶ耳に入ってきて心地いいものの一つに自分の名前があります。これは「
人を動かす」でデール・カーネギーも言っています・
せっかくですから、知り合った相手の名前はさっそく会話の中に散りばめてみましょう。名前を覚えるのにも役立ち、一石二鳥です。
とにかく強調されていたのは、相手の気持ちを読んで、相手から話を引き出すことでした。
僕の場合、次にどんな質問をすれば会話が長続きするかばかり考える傾向がありましたので、なかなか目からうろこでした。