岩崎弥太郎と三菱四代
現在の三菱グループは、弥太郎以外の3人を抜きには語れない。
それぞれのキャラクターはどれも魅力的なのだが、僕が特に惹かれたのは弥之助である。
三菱は初め弥太郎が始めた海運業は成功し、莫大な財産を築いたが、明治政府との紆余曲折により、破綻寸前にまで追い込まれた。
これを救ったのが弥之助である。
弥之助は弥太郎の悲願であった海運業を手放し、鉱業や造船業、金融業、地所事業、倉庫業を中心に多角経営で三菱を再建したのである。
完全に同族経営だったわけだが、それがうまく機能しているところも興味深い。
しかし、三菱グループが巨大なことは知っていたが、キリンビールや東京海上火災保険、ニコンや旭硝子まで三菱グループとは知らなかった。
日本を代表する企業を知る上でもいい本なのではないかと思う。
岩崎弥太郎と三菱四代 (幻冬舎新書) (2010/01) 河合 敦 商品詳細を見る |