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ブログを始めて変わったこと

はやいものでブログを始めて約1年が経過しました。もともと書くことも読むこともあまり好きな方ではなかった私ですが、気づいたら続けていました。


自分がブログを続けていることによる効果を4つ考えてみました。


1.「書く」ことに抵抗がなくなった

学生時代は読書感想文や作文がからっきし苦手でした。できれば避けて通りたかったし、自分が書いた文章を他人に見せるなんて考えられませんでした。

初めはこのブログも個人的なメモ代わりに書いていました。しかし、だんだん読者の数が増えていることが分かると書いた文章を隠すのではなく、むしろもっと大勢の人に読んで欲しいと思うようになりました。これはブログを始める前の心境とは真逆の心境です。

どうしてそういう心境にいたったか考えてみると、ブログは双方向のコミュニケーションツールだからだと思います。お世辞にもうまいとは言えない文章を書いている時は読者もよりつきません。そうかと思えば、別の記事には好意的なコメントを残してくれる人もいます。これは励みになります。第3者の反応が実感出来るということがブログを書き続ける一つの原動力になっています。



2.「読む」ことを習慣化できるようになった

ご存じのように私は主にブログで本を読んだ感想を記事にすることが多いです。これは読書した内容はアウトプットしないと自分のものにならないと思っているからです。

上の方にも書きましたが、もともと読書は好きな方ではありませんでした。小さいころも外で遊んでばかりで、勉強とか読書とかは嫌いでした。いまさら?という感じですが、昨年は読書のおもしろさを実感することができた一年間でした。そうは言っても忙しい合間をぬって読書を続けることは大変です。自分の性格を考えると、ブログではなく、自分専用の日記帳に日記を書いていたとしたら、ちょっとした誘惑に負けて読むことも書くことも早々にやめてしまっただろうと思います。

その点ブログで誰かが読んでくれると思うと、本を読んだだけで終わらずに「書かなきゃ」とか「誰かが読んでくれるかもしれない」という気持ちになり、自然にパソコンに手が向きます。



3.ボキャブラリーが増えた

より多くの言葉を使うことができるようになったと思います。ちょっと難しめの言葉が頭に浮かんでくることがあります。相手に伝わりにくい言葉を発信してしまうのはどうかと思いますが、表現の幅が広まったという意味では良いことだと思います。当たり前ですが、触れている言葉が多い方が、自分の頭や口から出てくる言葉も多くなるのでしょう。



4.本で読んだ内容を実践する場として使えている

文章の書き方から、ブレゼンの仕方、マーケティングの仕方までこのブログ上で試せるものは試しています。

仕事ではあまり試すことができないような内容もこのブログで試したりしています。私の場合、ビジネス書で読んだことが即明日自分の仕事で使えることは少ないのです。

例えばこのブログを多くの読者に読んでもらうためにはどうしたらいいかと考えた時、SEOも役に立ちましたが、創造のヒント、文章力、マーケティングやコピーライティングといった、本で読んだ内容も役に立っていると思います。



なにはともあれ、ここまでブログを続けられているのは、読者のみなさんが訪問してくれているお陰です。

いつもありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。

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「能力=才能×環境」だと思う。【書評】天才!成功する人々の法則

みんな薄々気づいていたことかもしれません。世の中で言われている「天才」は才能だけからは成り立たないことを。

今回読んだこの本は世の中で天才が活躍するためには環境要因が重要であることを力説しています。そして、「成功とは累積するアドバンテージの結果である」といいます。

天才!  成功する人々の法則天才! 成功する人々の法則
(2009/05/13)
マルコム・グラッドウェル

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アメリカのアイスホッケー界に1月生まれの選手が多いのは、アイスホッケーでは12月と1月の間で学年が区切られるからだと。また、日本のスポーツ界を見てもそうですが、プロスポーツ選手には4月生まれの選手が多いということも同じような意味です。つまり、生まれつきの特別な才能は環境要因がなければいかされないのです。

例えば野球なら、小さい頃には体格の差がボールを打ち返す力の差になりますし、投げるボールのスピードも小さい体で投げるより大きな体から投げた方が速いはずです。早いうちに能力が認められた子供は選抜選手に選ばれる可能性が高くなります。選抜選手が集まった環境ではいいライバルに恵まれるため、より子供の能力が引き出されます。

それに対して早生まれの子供は最初のスタートラインでハンディキャップを背負ってます。体格の差を克服してチャンスをつかみとっていくのは簡単ではないでしょう。

知能の面でも同じです。過去を振り返ると、IQが高い人が必ずしもノーベル賞をとるような偉大な発見をしているとは限りません。アインシュタイン博士よりIQの高い人はこの世の中に存在します。天才が才能からだけなっているわけではないことの表れです。


これは逆に言うと、私たち凡人も天賦の才能を持った人たちに勝てる可能性があることを示唆しています。環境要因をうまく利用できれば、才能の部分を補うことができるわけです。

本書では天才といわれている人すら、一つのことに1万時間はかけているといいます。時間をかけて繰り返し練習し、一つのことに習熟することはとても大切です。才能に自信がない人は今手をつけていることに少なくとも1万時間かけてみることです。

私の場合なら手術に習熟するための1万時間でしょうか。毎日1日5時間手術したとしても2000日、6年はかかりますね。果てしないですが、越えてみたい壁です。

1万時間を苦労と思わない人が本当の意味での天才なのかもしれません。

自分の才能を補って何かを成し遂げたかったら、ひたすら勉強、練習、実践することなのでしょう。

天才!  成功する人々の法則天才! 成功する人々の法則
(2009/05/13)
マルコム・グラッドウェル

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マルコム・グラッドウェルさんの他の著作はこちらで過去に記事にしました。


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成功したいならまずは失敗の法則を理解しておくこと 「ビジネスで失敗する人の10の法則」

ビジネスに限らず成功法則が簡単に言えてしまうのなら、誰でも成功者です。人によって「成功」の意味が違ったとしても、失敗の法則を知って、その法則に乗らないようにすることは成功への近道になると思います。

ビジネスで失敗する人の10の法則ビジネスで失敗する人の10の法則
(2009/04/21)
ドナルド R キーオ

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本書は「成功」ではなく、「失敗」の法則について書かれた本です。全部で10の法則ですから、理解と実践に対するハードルも低くなっていますよ。

本書の著者はあのウォーレン・バフェットさんとも親交の深いドナルド・R・キーオさん。コカコーラのCEOを務めた人でもあります。

彼はビジネスで成功する法則を公言することは難しいが、失敗する法則を述べることはできると本書を執筆しています。


それではビジネスで失敗する人の10の法則です。

1.リスクをとるのをやめる

「警戒しすぎる人は、ほとんど何も達成できない。」フリードリヒ・フォン・シラー


最も大切なのがこの法則。
うまくいくと、その後リスクをとりづらくなるのはよくあることではないでしょうか。誰でも過去の成功がいつまでも続くと思いたいですし、過去の成功にしがみついていた方が楽です。


2.柔軟性をなくす

「意見を決して変えない人はたまり水のようなものだ。心が腐ってくる。」ウィリアム・ブレイク


変わり続けるのが世の中です。世の中は変わっているのに、自分は変わっていなければ時代に取り残されます。いつでも新しい意見を受け入れ続けて自分を進化させ続ける必要があります。


3.部下を遠ざける

「自分の言葉や行動をほめてくれる忠実な人ではなく、自分の間違いを親切にとがめてくれる人のことを考えるべきだ。」ソクラテス


組織の進歩はすべて、問題解決の努力から生まれます。常に問題を見つけ出して、解決のために努力しなければなりません。だから、人生で何をするにしても、自分の意見に反対して議論してくれる優秀な人物を周囲に集めるべきです。


4.自分は無謬だと考える

自分は悪くないと考えることです。


5.反則すれすれのところで戦う

不正な会計処理などは結局自分の首をしめることになります。


6.考えるのに時間を使わない

2番目の法則につながるところがあります。仕事を自動化するのは生産性をあげるために必要ですが、そこで得た余った時間は新しいことを考えたり、現状を振り返ることにあてる必要があります。頭は常に回転させ続けるのです。


7.専門家と外部コンサルタントを全面的に信頼する

「いくつかの疑問を知っている方が、答えをすべて知っているよりいい。」ジェームズ・サーバー


専門家がいつでも正しいとは限りません。コカコーラ社の「ニューコーク」は大失敗に終わっているのです。


8.官僚組織を愛する

組織が大きくなってくると、雇用者と雇用主の間には何重ものハードルが出てきます。組織の中では情報の伝達を下から上へ、上から下へと風通しのいい環境を作るべきです。優れた企業は従業員を尊重し、会社に寄与するよう励まし、創造性を発揮するよう励まします。


9.一貫性のないメッセージを送る

これは部下を混乱に陥れ、組織の統率を乱します。


10.将来を恐れる

今は成功していても次は失敗するかもしれないと思うと、足がすくんでしまいます。そこを乗り切って新しいことにチャレンジすることが失敗しないための一歩となります。


本書を読んで心に突き刺さったのは法則1、2、4、6、7です。10のうち5つもあるのですが、これらの言葉に「ハッ」とさせられました。私自身は石橋を叩いて渡る方なので、リスクを積極的に取りに行く方ではありません。過去のうまくいった事例にこだわらず、他人の意見によく耳を傾け、自分の頭で考え、新しいことにチャレンジし続けること。これはビジネス以外の、日々の生活の中でもいかせそうです。さっそく心がけてみます。

ビジネスで失敗する人の10の法則ビジネスで失敗する人の10の法則
(2009/04/21)
ドナルド R キーオ

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どうして医者がビジネス書を読むのか

与えられた医者の仕事だけやっていればなんとか勤務医としては生活していける、というのが実際のところです。日本経済がどうなっていようが、世界経済がどうなっていようが、それらによる影響はあまり感じることなく日々は過ぎ去っていきます。景気の影響を受けにくいのが医療職のいいところなのかもしれません。

しかし、特に経済関連のビジネス書を読んでいると現在がどういう状況にあって、未来はどのような状況になっているのか考えるきっかけになります。また、自分が稼いだお金をどのように運用すれば最も効率がいいのかも知ることができます。平均的所得に比べて恵まれているのが医者の所得ですが、単に稼いで銀行に預けておくよりも効果的な財産形成法があることを気付かせてくれます。

これからの時代を生き抜くためには英語、IT、ファイナンスが3種の神器だと以前のエントリー(必要とされる人材になろう 【書評】「知の衰退」からいかに脱出するか?)で紹介しましたが、これは医者の世界も例外ではないような気がします。

こんなことはビジネス書を読まないと気付きません。

もちろん、3種の神器なんて身につけなくてもそれなりにやっていけるのが医者の世界ですが、知っておいて損はないと思います。

とかく医者は世間知らずだと言われることが多いと思いのですが、それはある意味正しいと思います。病院という閉鎖された職場では医者の指示のもとコメディカルスタッフが医療行為を行うという形になっています。こういう構造ですからコメディカルも気を遣い、多少医者の態度が悪くても面と向かって指摘する機会は少ないのです。

ビジネス書は一社会人として身につけておいた方が良いだろうことを教えてくれます。世間で話題になっていることも教えてくれます。


日々の仕事に邁進するのは当然のことですが、それだけでは物足りないという思いもあります。
単に本を読むことが楽しいからということもありますが、最近はこんなことを考えたりしています。

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金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った!?

金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った (5次元文庫)金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った (5次元文庫)
(2008/09)
安部 芳裕

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モノの価値は貨幣という便利な発明品によって置き換えられます。これにより物々交換の時代の不便さが解消されました。

モノ=貨幣なら貨幣の総量は常に一定であるはずなのですが、お金を貸し借りするようになると、「信用」をどのような手段で確保するかが問題となってきます。

昔々はお金は貨幣や金などの実体のある交換手段でしたが、お金の貸し借りに生じる「信用」を何で確保するかとなると貨幣だけでは不十分となってきます。

そこへ登場するのが銀行が発券する紙幣です。利子という信用価値は銀行にとっては格好の収入源です。銀行は利子によって儲けているのです。国が何かするときにもお金が必要になりますから、紙幣を支配するものは国すら支配できるという理屈になります。

ロスチャイルド家はここに目をつけて銀行業を興します。「借りる者は貸す人の奴隷となる」は旧約聖書の言葉ですが、まさにロスチャイルド家は貸す人となり、世界を支配することまで考えたわけです。

初大ロスチャイルドであるマイヤー・アムシェル・ロスチャイルドは当時の主要な権力者を集めて25にわたる行動計画を作成しました。

中でも恐ろしいと感じたのは、
  • 人間を支配するには暴力とテロリズムに訴えると最善の結果が得られる。権力は力の中に存在している。
  • 大衆はどのようにして自由を享受すればいいのか分からない。自由という発想を利用すれば階級闘争を生じさせることも可能だ。
  • 群集心理を利用して大衆に対する支配権を獲得すべきだ。
  • 自ら戦争を誘発しながら、敵対するどちらの側にも領土の獲得が生じない和平会議を主導しなければならない。戦争は対立する双方の国家が負債を抱え込み、我々の代理人の手中に落ちるように指導されなければならない。
  • 我々の力を行使すれば、失業と飢えが作り出され、大衆にのしかかる。そうすれば確実な資本の支配力が手に入る。
  • 恐怖支配はてっとり早く大衆を服従させる最も安上がりな方法だ。
です。

なんとも恐ろしい行動計画ばかりですが、これを踏まえて過去を振り返ると、1700年代に考えられたこれらの行動計画が現代に至るまでの間に実際に実行されてきたのではないかと思わされます。戦争やテロが繰り返されている現実はもしかしたら、ロスチャイルド家の末裔がどこかで主導しているのかも、しれません。

戦争やそれが引き起こす混沌は銀行を潤わせる。たしかにこれは事実なのだと思います。本当にロスチャイルド家が歴史的な戦争に関与しているかどうかは別にして、こういう事実は知っておくべきでしょう。

私たちが知らない世界で、思いもかけない恣意が働いている可能性がある。

なんとも恐ろしい、現実になさそうでありそうな内容の一冊でした。

金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った (5次元文庫)金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った (5次元文庫)
(2008/09)
安部 芳裕

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上司に評価される説明 6つのプロセス 

上司に説明するときに使える6つのプロセスをご紹介。

頭のいい説明「すぐできる」コツ―今日、結果が出る! (知的生きかた文庫)頭のいい説明「すぐできる」コツ―今日、結果が出る! (知的生きかた文庫)
(2008/11/20)
鶴野 充茂

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1.相手に心の準備をさせる

これから話す内容は○○についてです。
これから話す内容は3点あります。○○と○○と○○です。


2.まず出来事を説明して、次に感想・解釈を述べる。

これが逆の順序だと話がまったく読めなくなります。上司はあなたの感想をまず欲してるわけではないはずです。あなたが大変な目にあって真っ先に感想を話したい気持ちは分かりますが、相手が状況をイメージしやすいように説明する方が親切です。


3.結論から話す。

大きな情報から小さな情報へつなげていくイメージです。
テレビで見かける、結局あなたの言いたいことはなんですか?イエスなの?ノーなの?という政治家。これに対するイラツキは上司もあなたに感じているかもしれません。


4.一つの話に結論は一つ


長すぎる説明はせっかくの熱い説明を無駄にしてしまいます。とにかく内容を削ることが必要です。何度も推敲していると削れる部分が見つかるはずです。
そしてこれも大切。短文で構成することです。文章もそうですが、人が話す内容でもあまりに長いと何が言いたいのか分からなくなってきます。校長先生のスピーチを思い出しますね。


5.結論で始まり、結論で終わる。

上司に説明をする時はなるべく簡潔にまとめることが大切です。しかし、どうしても長くなってしまう場合は初めに述べた結論を最後にもう一度繰り返しましょう。


6.「お願い」をする。

「助けてほしい」、とか「相談したい」という言葉は上司の心を動かすのに有効な言葉です。誰でもお願いをされると弱いもの。
そして最後のこのシメではこちらで選択肢を用意しておくことが説明上手の秘訣です。あなたが上司に説明するとき、どういう反応をしてほしいか、どういう決断をしてほしいかは既に決まっていることが多いと思います。それなら、最後にA案、B案、C案のどれにしましょうか、とはじめから選択肢を与えてしまうのです。


以上6つのプロセスでした。


考えていることを上手に伝えるのは、私にとっても常に課題です。多くは説明する側とされる側の二者間で前提が違うことが情報伝達の障害になっていると思います。それならある程度決まり切った手順にして、いつもそのプロセスどおりにやってみるのはどうか、と考えたのが今回のエントリーです。

ブログのような文章によるコミュニケーションだと考える時間があっていいのですが、対面での説明は唐突に訪れる場合がありますよね。この場合は考える時間がないので、さらに難易度が高いと思います。やっぱり型を身につけておくの有効なのではないでしょうか。

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(2008/11/20)
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医療の標準化

例えば20年前には個々の医者が経験的に行っていた治療が、今では通用しなくなっています。名医と呼ばれていたあのおじいちゃん先生の治療が、実は現代医学とはかけ離れてしまっていたりします。

エビデンスベイスドメディスンという言葉があります。エビデンスというのは根拠という意味です。これは様々な医療行為にデータの裏付けが必要とされている流れを表しています。


エビデンスには多くのデータが必要です。

信頼性の高いエビデンスを得るには大規模なデータから結果を出す必要があります。しかし、それがいつでも可能というわけにはいきません。患者一人一人には様々な背景が存在しますし、現在の日本では患者の情報をデータベースとして大規模に保管しておくというシステムがないからです。そうなってくると、データは個人で収集しなければいけないということになってきます。臨床の片手間にこのような学術活動を行うのは相当大変です。

日々の臨床で疑問に思うことはよく出現しますが、それを論文という形で根拠のあるものにするのは大変な労力なのです。後世に残るようなエビデンスを作ることができれば、医者の世界ではものすごく評価されて有名になれますし、出世街道まっしぐら間違いなしです。しかし、医者が皆そのようなことを考えて日常臨床をやっているわけではありません。


臨床家が突出した論文を出しにくいこのような状況を改善するために、日常臨床で収集できるデータは国が主導権をとるなりしてきちんと管理するべきです。そうしないと個人に負担がかかるばかりでいつまでたっても有意義な論文が出てきません。

有意義なエビデンスは海外の論文から出てくることが多いのですが、これは日本がまだまだ医師個人の努力に頼っているからでしょう。

個人情報保護に配慮するのは当然のこととして、様々な人が巨大なデータにアクセスする仕組みを作ることが未来の医療を作る助けになると思います。


一昔前、住基ネットが国民総背番号制だと批判を浴びましたが、医療においてこうやって患者情報を管理することは実は必要なことなんじゃないでしょうか。


一人の名医による治療より、大勢の医師が使える標準化された医療。これがこれからの医療だと思います。

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変化をチャンスに 「アメリカ型成功者の物語」

今日ご紹介する本は変化をチャンスに変えるためのヒントになる本です。

"Mining the gold miners."


「金採集者を掘ること」これがキーワード。

アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー (新潮文庫)アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー (新潮文庫)
(2009/04/25)
野口 悠紀雄

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まずはこの原則をおさえる。

儲けるための2つの原則

情報の使い方

ゴールドラッシュの時、ある富豪は自分の鉱山から出てきた金を独り占めしようとしたがうまくいかず、それをならず者たちに奪われてしまいました。奪われた後もそれを取り返そうと裁判を起こしたりしましたが、逆にならず者たちの反感を買い、息子たちを殺されるなどの被害に会いました。

対照的にゴールドラッシュで成功した富豪は、金を掘り当てることにではなく、金を掘ろうとしている人たちに注目してスコップなどの採掘に必要な道具を調達し、売って儲けました。

同じことがITの世界にもあてはまります。Googleは検索技術を無償でユーザーに提供し、その検索技術そのものからではなく、広告料から収入を得ています。これが検索技術を売る商売に特化していたらこれだけ多くのユーザ獲得には結びつかなかったでしょうし、Googleの成長にも結び付かなかったでしょう。


独占

繰り返しますが、ゴールドラッシュで成功したのは金を掘っていた人ではなく、掘っていた人を対象にした商売をした人です。マイクロソフトはWindowsというOSと一緒にofficeやインターネットエクスプローラをセットにし、ITの世界を席巻してきました。Windowsのパソコンを買ったらインタ―ネットエクスプローラがついてくるのですから、何も知らないユーザは他のブラウザに出会う機会がありません。このブラウザ支配はfirefoxやchromeの台頭でもっと崩れていくと思いますが。

過去においてマイクロソフトはこうして巨万の富を築いたのです。アマゾンやグーグル、ヤフー、シスコシステムズなどの有名企業もも同様に「独占」という特質を築いて利益を上げています。


未来への提言として本書は自動車産業を例にとって解説していました。

自動車業界でいえばGMが破綻したのは最近の話ですが、産業としての自動車にも構造の転換が訪れていると著者は言います。技術がある程度浸透してしまった現在では、安価な労働力で大量生産できる中国やインドなどがその主役になるだろうと。

だから、日本は既存のビジネスモデルに執着して中国で生産したものを日本で売り、その利ザヤで稼ぐというのはやめた方がよい。日本が生き延びる道は新しいビジネスモデルを作り出すことにある、と。

そこから先の具体的な話は本書には掲載されていませんでしたが、これこそ私たちが今後考えていかなければいかない問題なのでしょう。


本書から得られる大切な教訓

「多くの人と同じことをするのではなく、多くの人が求めるものを供給する。しかも、他の人より自分がよくできるものを供給する。」


つまり、需要と供給のバランスで優位に立つこと、ということですね。


【関連記事】
必要とされる人材になろう 【書評】「知の衰退」からいかに脱出するか?


おまけの教訓
  • あまりにも大きな問題に直面した場合に、思考が停止する
  • 人の本質は試練にあった時の反応で最も顕著に現れる
  • 日常に執着するな
  • サンクコストに執着するな

サンクコストというのは過去に投資したコストのこと。

ここに挙げた教訓は、私にとってビジネス以外の日々の生活でも心に留めておきたい教訓です。


アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー (新潮文庫)アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー (新潮文庫)
(2009/04/25)
野口 悠紀雄

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言葉のちから 「名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方」

今日の一冊は「言葉のちから」を感じさせてくれる一冊。

気の利いた言葉を書いてみたいとはつねづね思うのですが、なかなかどのように発想したらいいのか分からないもの。

普段何気なく目にしている広告には作り手の、いかに読者を惹きつけるかという工夫が盛り込まれています。何気なく目にして何気なく読んでしまうのは、そういった作り手の見る側の立場に立った工夫があるからです。

本書の著者は広告会社に長年勤めて、人を惹きつける文章について長年分析している方です。著者は「うまい文章は誰にでも書ける」と言います。たしかに、そのための満足できるヒントが本書には書かれています。


短文から長文まで。覚えておきたい原則

情報・整理・表現

情報

内容がなければ説明文になりません。説明するに足るだけのことがらを調べたか、知っているかが重要。


整理

条件内で説明するため情報は整理することが必要。伝えられることはそんなに私が思っているより多くはない。だから、内容を練って余分な文章は思い切って削除する。特に読み手が知りたいことに特化した情報にしぼって整理する。書くべきは読み手が知りたいことであって、私が伝えたいことではないことに注意が必要。


表現

正確で魅力的な言葉と文章をつくる。もっと適切な表現はないか。無駄はないか。書き間違いはないか。いい余韻を残せたか。何度も推敲することも大切ですが、うまいと思った文章を真似てみるのも手。


その他

  • 一文一義
  • 形容詞は少なければ少ないほどきれい
  • 書くことは書きなおすこと。とにかく推敲を。
この辺はブログ書きにも参考になるところ。一文が長くなりすぎないように気をつけたいと思います。


短文でおもしろいなと感じたのは楽天トラベルの広告
  • ヒトは、露天風呂でサルになる。
  • 急な出張に一応、困った顔をする。
  • おみやげに悩む人はいい人だと思う。
  • あなたは「あ”−」派ですか。それとも「う”−」派ですか。

発想や読点の置き方が秀逸です。


具体的にどうやって訓練しようか考えてみた

twitterを使ってみてはどうでしょうか。twitterは短文の練習に向いています。毎日思いついたことを短文で気軽につぶやくのです。誰かに読んでもらうようにちょっとした工夫を文章の中に入れるとおもしろいかもしれません。上の広告文のように句読点の置き方も工夫してみるといいかもしれませんね。気の利いた言葉を作れたら、誰かが「お気に入り」してくれるかもしれません。

巷の広告がどのような手法を使っているのか、見習えるところがないか、注意して見てみるのもいい訓練になりそうです。

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ライフネット生命の応援ブログパーツを貼ってみた

以前こちらの記事で生命保険について考察してみました。

私はネット生命保険というものに可能性を感じています。

より安い保険料を実現することができるだろうと思うからです。

また、ライフネット生命は付加保険料を公開することで情報の開示にもつとめています。これは他者との比較で優位に立てる自信があるからこそできるのだと思います。



企業としての信頼性はどうなんだ?若い会社なんでしょ?という意見もあるかもしれません。

ライフネットのホームページには決算やソルベンシー・マージン比率も載っています。問題なさそうです。

また、私は直接ライフネット生命の経営者にお会いして質問をしたことがありますし、著書も読みました。質問に対する回答も分かりやすく丁寧でとても好感が持てました。経営者としての誠実な態度が伝わってきました。

契約者になってウェブ上で質問をしてもすぐに真摯な回答が返ってきますよ。



友人に生命保険のことを相談されたらライフネット生命を薦めます。しかし、日常生活の会話では生命保険の話題は登りにくいもの。もしものことはみんなできれば考えたくないじゃないですか。

足りないのは「ブランド力」でしょう。こういう安心を売る会社にはブランド力が不可欠なのでしょうが、できて間もない会社なので仕方ありません。

だから、自分のブログに応援ブログパーツを貼ってみました。


生命保険も合理的に選択しましょう。


【関連記事】

生命保険はだれのものか―消費者が知るべきこと、業界が正すべきこと生命保険はだれのものか―消費者が知るべきこと、業界が正すべきこと
(2008/11/29)
出口 治明

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